
カニは、お取り寄せとして定番の食品の一つです。料理としても焼きガニや刺身、カニしゃぶなど幅広く使われており、カニが大好き!という方も多いかと思います。そんな老若男女に人気のカニですが、その種類によって味や値段は違ってきます。今回はカニの種類や特徴についてご紹介します。
カニは大きく分けると2つに分けられる!
カニは、世界で約5,000種ほどいるといわれており、日本でも約1,000種ほど生息していますが、そのなかでも食用とされているものはほんのわずかです。私たちが口にしているカニは、「カニ類」と「ヤドカリ類」の2つに分けることができます。
- カニ類…ワイガニ、毛ガニ、ズワイガニ、高足ガニ、毛ガニなど。なめらかな舌ざわりと上品な甘さが特徴
- ヤドカリ類…タラバガニ、花咲ガニ、イバラガニ、アブラガニなど。濃厚な旨みとボリューム感のある肉質が特徴。
カニの種類と特徴

タラバガニ
タラバガニは、上記したよう生物学的にはヤドカリの仲間です。そのため、カニに仲間は足が10本ありますが、タラバガニは8本しかありません。(実際には甲羅の下に2本隠れていますが外からは見えません。) タラバガニは、丸みがある五角形の甲羅と太い脚が特徴的で、大きい個体では脚を広げると1mを超えることもあります。北海道以北で獲ることができ、旬は11月~3月頃になります。味は淡泊ですが、ぷりっとした身がボリューム満点のカニなので食べ応えがあります。また、タラバガニのカニみそは食べることができません。

毛ガニ
毛ガニは北海道の特産品としても有名です。その名の通り全身に細かい毛がびっしり生えています。タラバガニやズワイガニと比べると小ぶりで丸みのある形をしており、甲羅の幅は10~12cm程度です。主に北海道で、一部岩手県など東北地方でも獲ることができます。旬は12月~3月ごろですが、場所によって旬の時期や漁期がことなるので、通年楽しむことができます。繊細で甘みが強く、産卵期直前の3月ごろが最もおいしいといわれています。

ズワイガニ
ズワイガニは冬の味覚でもある人気の高いカニです。細くすらっとした長い脚が特徴的で脚を広げると80㎝ほどの長さがあります。ズワイガニの体は他のカニと比べてすべすべとしていてトゲが少ないです。重さは400g~1㎏ほど。身も甘みや旨みがしっかりとしていて、カニみそも濃厚!旬は11月~3月で、その多くは日本海側の漁港で獲られています。また、ズワイガニは獲れる場所によって細かく名前がつけられています。(松葉ガニ、越前ガニなど)

花咲ガニ
ハナサキガニは、タラバガニと同様に生物学上はヤドカリの仲間で、茹でると真っ赤になり、体にはトゲがあります。旬は9月~11月で、北海道根室市の花咲半島近辺で収穫されることから、花咲ガニと呼ばれています。水揚げ量は他のカニと比べて少ないため、平均相場としては、1kgあたり6000〜8000円くらいになります。
カニの甲羅についている黒い物体の正体って?

黒いぶつぶつは「カニビル」
時々カニの甲羅に黒いぶつぶつが付いているのをみたことはありませんか?あの黒い物体の正体は、「カニビル」というカニに寄生する寄生虫です。カニビルは甲羅に付着して成長する生物なので、可食部に影響を及ぼすことはありません。また、黒いぶつぶつ自体は成虫ではなく、卵の抜け殻で卵を産み付ける以外には、カニに影響はないので安心してください。
まとめ
カニは、「カニ類」と「ヤドカリ類」に分けられ、当たり前ですが種類によって大きさや特徴も全く違います。最近では、ネットなどでカニを簡単に手に入れることができるので、旬の時期に合わせてカニを選んでみてください。